高齢者の水分補給は要注意!気付かぬ間に脱水症状なんてこともある

脱水症状という言葉を聞くと、スポーツや炎天下での作業を思い浮かべる人が多いです。
もちろんそのようなケースで脱水症状になる確率は高いですが、そこまで過酷な状況になくとも症状を招いてしまうことがあります。
特に高齢者の場合は注意が必要で、こまめに水分補給をするなど意識的に気をつけておかなければ、リスクを高めることにつながりかねません。

高齢者の運動

高齢者が脱水症状をひき起こしやすい主な原因

老人

脱水症状は年齢を問わず誰にでもその可能性があります。中でも高齢者が陥りやすいのは、特有の理由があるからです。
まず、高齢者の場合は体内の水分量が減っていることが挙げられます。

高齢者は加齢とともに食欲減退や食べ物を飲み込む機能に障害が生じることが多く、それが水分の摂取量の減少につながります。また筋力も低下してくることが多いです。筋肉は体液を多く蓄積する場所なので、減少すると体内の水分量が減ってしまいます。

内臓の働きが低下してくることも脱水症状を引き起こす原因です。内臓の中でも特に重要なのが腎臓です。腎臓は体内の水分量をコントロールする働きがあり、この機能が低下すると塩分濃度を適正に調整できなくなってしまいます。結果として脱水症状に陥るリスクは高まります。

高齢者になるとのどの渇きに気づきにくくなるのもポイントです。感覚機能の低下により、自分でのどが渇いていることに気づけないことがあります。認知症の人は特にその傾向が強く、飲み物を飲んだかどうかを忘れてしまい、長時間水分を摂取しないまま過ごしてしまうこともあります。認知症だと飲み物という概念を忘れてしまうこともあるため注意が必要です。

病気も原因になり得ます。排尿が過剰になる病気を患うと脱水症状引き起こすリスクは高まります。糖尿病などはその典型例で、増えすぎた糖を排出しようと尿がたくさん出るため体内の水分量は不足しがちです。高齢者に多く見られる頻尿も、必要な水分まで体外に排出されてしまうため脱水症状を引き起こしやすくなります。薬を服用している人も気をつけなければいけません。血圧を下げる降圧薬を服用している人は高齢者に多く、これらには利尿作用を多く含むものがあるのでその原因になります。

高齢者が脱水症状になるときの傾向と対策

高齢者とリハビリ職員

脱水症状が現れると様々な変化が見受けられます。そのサインを見逃さないようにすることが大切です。軽度の脱水症状だと乾燥が見られるようになります。口が渇いたり汗ばんでいるはずの脇の下が乾いていたり、手の甲の皮膚をつまんでもすぐ戻らないようだと注意が必要です。中度になると、頭痛や吐き気が見られるようになります。嘔吐や下痢を引き起こすこともあるため危険です。

さらに症状が進むと、意識を失ったり体に痙攣が見られるようになります。ここまでならないうちに対策を講じなければなりません。脱水症状が少しでも見られるようになったら、まずは水分補給です。脱水で水分が失われているため、とにもかくにも水分補給は重要です。できればスポーツドリンクなど電解質を多く含むものを補給します。経口補水液があればベターです。

普段からそうならないように気をつけておくことも求められます。普段から水分補給に気をつけ、タイミングとしてはのどの渇きを感じる前にこまめに飲むのが良いです。加齢とともにそのタイミングに気をつける事は難しくなってくるため、周りのサポートがあればさらに心強いです。1日のうちに必要な水分量を本人と共に家族などが把握しておけば、脱水症状を避けることができます。

水分補給もストレスなく出来るように、水ばかりではなく味のついたものや水分を多く含むゼリーなどを利用するのも良い手です。高齢者の好みなどをよく把握し、みずみずしいフルーツを用意しておくなど、本人が楽しみながら水分補給できるような工夫があればリスクを遠ざけることができます。少しの工夫で脱水症状のリスクを遠ざけることはできるので、よく話し合い、備えておくことが大切です。

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